こんばんは。明日はいよいよ20日!!
そうお給料日です。
今日妻が計算してくれているデータを確認しながら私が青樹工務店(旧青木工務店)に帰ってきてから8年もの歳月が経つことが今日改めてわかりました。
私が計算を始めてからエクセル計算になったのでこのようなフォルダになっています。
今日は大工さんのお給料のお話をしながら、
大工さんがなぜ減ってしまうかについて、銀行⇨大工という職歴の私の目線で話していきたいと思います。
それではスタート!!
1《かつての大工(見習い、勤め)のお給料》
①大工は日給いくら。見習いは1日⚪︎千円、1人前とて1日1.5万〜2万。賞与なし。
②交通費、道具代、弁当、怪我は自分持ち。
③楽な仕事の日、きつい仕事の日、簡単な仕事の日、難しい仕事の日、どんな内容でも基本日給通り。
要点はざっとこんな感じ。
これだと若い間は耐えに耐えて、一人前になって独立して自分で収入を上げるしか大工に夢をもつ道はないと言っても過言でははいと思います。日本の99、9%の工務店がかつてはこうだったと言っていいと思います。
2《元銀行員目線で感じたこと》
私は大工になる前に銀行というカッチリした会社で仕事をしていたのですが、
それから実際に大工さんになって現場で仕事をしながら①②③について肌で感じたことがあります。
①時間が適切に評価されない。⇨残業、移動時間、待機時間、片付や掃除の量と賃金が比例関係にない。賞与がない。
②福利厚生がない⇨社員が会社のために尽くしてくれる分、会社が社員に給与以外でサポートするという制度がない。
③自分の生産性やクオリティの向上が評価されてない。⇨自分の頑張りが目に見える形で帰ってこない。
です。
これら3つの問題点はリアルに核心をついていると思います。
3《青樹工務店での給料の改善点》
以上の問題点についてこのままでは誰も大工をやらんと思い弊社なりに出した改善点を出しました。
①1日の時間を移動時間、休憩時間、作業時間、休憩時間、会議時間、研修時間などに分けて給与計算をする。
②交通費、道具代、休憩時間の飲料を決められた金額で補助する。有給あり。
③生産性⇨目標を決め工程よりどれだけ効率的にできたかに応じて現場終了後評価し、賞与に反映。
クオリティ⇨こちらは評価側の主観が強いですが本人と現場で確認したり面談時に評価を伝えて賞与に反映。
4《改善後にわかったこと》
これらは大改革というより、世間一般での会社の当たり前に近づけたとう感じですが、
これを実際にやってみると会社としての負担は増え、これを当たり前にして社員大工を増やしていくと会社は潰れてしまうなと感じました。
言い換えると『大工を育てようとすればするほど会社は潰れやすくなるということです。』
5『なぜ大工が減るのか』
答えはそう、大工を育てられる工務店が減ってる、または少ないから。
また大工を育てることが今の業界の常識だと難しいから。です。
なぜなのでしょう。
この理由は私なりに明確にあるのですが長くなるので来週の後半編でお話したいと思います。
また来週。
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